――アミダスでは、ajinajiプロジェクトというものを立ち上げました。

ajinaji、つまり、味な字プロジェクトなのですが、デジタルが進み、手書きで文字を書くことが少なくなり多様化が進んだ今、文字ももっと多様化させていこう、上手い下手ではなく、その人それぞれの筆跡の個性を認めて、アナログの良さ、温かみ、そう言ったものを、今の時代に合わせたやり方で、広く伝えて行こうというプロジェクトです。

今回のテーマは「手書き×集中力」!
集中力を高めることに特化したオフィス「Think lab(https://thinklab.jins.com/)」にお邪魔して、整えられた環境に加えて、手書きで文字を書くことがいかに集中力を高めアイデアを出す時に有用かを試してみました。

 

 

JINSさんにもご協力いただき、まずは集中力を測るメガネ「JINS MEME」を装着。
(なんでも、まばたきと視線移動をキャッチして集中・活力・落ち着きなどの状態を捉えたり、体軸変化を検知できるのだとか。)
その後、広いフロアにズラっと並んでいる、少々角度のついたデスクに移動!デスクの奥が少し上がったこのデスクは、アイデアを発散させるのに向いているそう。
6名の参加者の皆さんに着席してもらい、アイディア出しスタート。
20分間という制限時間の中で、「手書き文字を使った社会を変える新たなサービス」というテーマについて考えてもらい、その時の状態やアイデアの出し方について、それぞれ聴いてみます。

後編では特にその中で出てきたアイデアについていくつか触れていきたいと思います。

 

ami  さて、Aさん。集中力が高まるというこの空間で、なおかつ手書きでメモや企画を書きつつ「手書き文字を使った社会を変える新たなサービス」について考えてもらいましたが、いかがですか?

Aさん 手書きのイメージをいかにアップさせるか・・・というイメージで出してみました。今、手書きって、ネガティブに考えると、機会自体がないじゃないですか。逆に私、さっき「はい、じゃあ、手書きで20分」とか言われたときに、漢字が書けないとか、字が汚いとか、そういうネガティブな方向でそういうプレッシャーも感じたんです。企画が出ないとか、そういうのだけじゃなくて、そういう偏見というか、トラウマというのがあって……。
だから、手書きは「気持ちを伝えるのに重要」「すごいいい方向だよね」っていうのと真逆の認識を持っているのではと思ってたんですね。とはいえ、何か気持ちを伝えたいときにお手紙を手書きで書いたりすると、単純だけども、もらった人は嬉しかったりするので、そういうイメージをさらに強化して、手書きに対するトラウマを払拭(ふっしょく)するようなセミナーみたいのができたらいいなと思いました。
あと、アクティベーションプランをやって、例えば、対象をビジネスピープルにする。今、CEOのコミュニケーションとかも、なかなかインターナルコミュニケーションで気持ちが伝わらないという問題がある。そういうので、わざわざ大手の企業さんとか、メールとか社長に書かせたりしているみたいですけど、そういうのでもあまりピンとこない。
それを手書きに置き換えたらいいと思いました。

Cさん どういうメールを書かせるの? 取引先に対して?

Aさん 違う。社内コミュニケーションとして、こういうキャンペーンを始めましたとか……。

Bさん 社内のインナー向けにってこと?

Aさん そのなかで思いを伝えるとか、なぜこういうキャンペーンをやっているのかみたいなのとかも、社員に分かって賛同してもらわないといけないというのがある。ある大手企業はそれを社長自らメールを入れるなどしている。それでも、社員には届かず、メールをスルーされてしまう。なので、そこで手書きはどうだろうと。
例えばトヨタさん、社長さんが一生懸命メールを書いたりしている。トヨタさんの面白いところが社内広報誌がいまだにあるんです。それが新聞のようなとてもアナログな社内広報誌なんですけど、工場などで働いてる人、シニアの方、様々な人がいる中でみんなデジタルに強いじゃないわけじゃない。大企業になればなるほど色々な人がいる。そういった意味でも、いまだにすごいアナログなフリーペーパーみたいなのが生きていることに意味がある。そういうところに手書きのページを1枚入れたりしたら、エイジング世代はさらに喜ぶと思う。
ちょっと手書きを活性化する、手書きが上手になるCEO向けとかビジネス関係者に向けて、手書きが上手になる、キッズに今後、そういう手書きのトラウマをもたせないような啓発を小さいころから、クラスでやるとか、そういうのがいいかなと思いました。

ami ありがとうございます。いいですね。チームビルディングでそういう方向もいろいろありそうですね。

ami じゃあ、次はBさん。

Bさん 手書き×コミュニケーションというところで1案。
ちょっと突飛な案なんですけど、「手紙休日申請」を作ってしまえ!という案です。
企業の有給申請を手紙で申請するシステム。

ami 結構、面白いかも!

 

 

Bさん 具体的には、手紙できちんとした文で事前に申請することで追加で休暇をもらえる制度です。昨今、メーラーやLINEなどで遅刻とか休みの申請が多いので、若年層も上の人もそうなんですけど、思いやりというところが欠けてる部分がある中で、人間性を企業が育む制度として手書きを活用するという案です。

ami 確かに申請や依頼ということが軽んじられているかも知れない。

Bさん そうですよね。だから、人事に手紙を書いて、ちゃんと投函して、届いたときの申請、1週間ぐらいかかるよね、とかっていうのを事前にやらせる制度で有給とは別にもらえる制度みたいな感じです。

ami スケジュールもちゃんと引かないといけないので、タスク管理にもなる。

Bさん そうですね。あと例えば、企業の人事様とかで、「お世話になっています」とかっていうのを、メールではなくちゃんと書くことによって覚えるみたいな、新人の育成にもなるかなという感じですね。

ami 非常に面白い。ありがとうございます。では最後にCさん。

 

 

 

Cさん 私は「誰と書くのか」というところにフォーカスを当てました。恋人とか、親とか、友だちとか、兄弟とか、同僚とか、子供とか、いろいろあるなと思ったのですが、僕自身が例えば、語学ができなかったりするので、言葉が通じない人と何かコミュニケーションができたらいいなと思ったんですね。
言葉が通じない人とのコミュニケーションを楽しく解決できるようなサービスみたいなものが作れたらいいなと思いました。
そこで、では、手書きで何を書くのか、言葉であるとか、文字であるとか、メッセージとか、手紙であるとか、または絵であるとか、いろいろあるなと思ったなかで、自分の気持ちを伝えるみたいなところができたら楽しいなと思って、「ポエム」が言葉が通じない人にも自分の気持ちを伝えられるツールとしていいのではないかと思って、考えました。
サービス名は、「ポエミイ」。
ポエミイというアプリで、ポエムが簡単に書けちゃうみたいな。

ami ポエムに特化したコミュニケーションサービスってことですね。

Cさん そうです。二つ目の機能がポエムに合う写真が勝手に選ばれるみたいなレコメンドされるという機能。よく街中とかで、ポエムを書いて路上で販売している人がいると思うんですけど、ああいう素敵なのが誰でも簡単に作れたらすごい楽しいなと思って。
それをなおかつ、アプリ上でシェアできるみたいなフェイスブックとかツイッターみたいな投稿ができる。それに対して、言葉が通じない人たちも反応できると言った形が理想。どちらかというと、活字にするとどうしても文字として認識してしまうので、読めなかったりするんですけど、そこに対して、写真であるとか、少し文字を加工する機能を付加することによって、言葉が通じない人にも気持ちが伝わるということが実現できるのではないかなと思い、「ポエミイ」というサービスを今回は考えてみました。

一同 素晴らしい。サービス名もいい。

ami 手書きと一口に言っても、色々な切り口がありますね。でも、やはり根本にあるのは“コミュニケーション”“人間らしさ・思いやり”というところなのかもしれません。
そして何より、20分という短い時間なのに全員がアイディアを出せているということ!
これも、普段と違いポップアップなどにも邪魔されない空間であることも影響している部分のあると思いますが、様々なヒント(ワード)から連想したりしてアイディアが思いつくと集中力のグラフが上がり、それを手書きする・アウトプットするとグラフが一旦下がる、ということも一部見受けられましたね。
書くという動作そのものも含めて、やはり手書きと集中力には関係がありそう・・・な気がします。

皆さんありがとうございました。