70歳と30歳が知の共有をするコミュニティ「PARTNER AGE PROJECT」


amidusアミダス)が運営するプロジェクトのひとつに、「PARTNER AGE PROJECT(パートナーエイジプロジェクト)」があります。

このプロジェクトは、足して100歳になる年齢同士で先人の知恵と若いカルチャーを行き来することで、若者もシニアも共に自身を磨いていこう、そんな思いが込められています。

今回は、30歳と70歳のパートナーエイジが東京・六本木に集い「知の共有会」を実施しました。
その模様を3回に渡ってお届けします。

 

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70代と30代。結婚についての価値観はどう違う?


amidus--70代のみなさん、30代でご結婚されているみなさん、奥さまは専業主婦ですか?

70代音楽家--専業主婦。俺、働いてもらいたくないもん。

30代公務員--そうなんですね、僕全然違います。奥さんには馬車馬のように働いて欲しいですよ。ずっと、家にいなくていいんです。働いて欲しいです。

70代日本画家--私ね、子育てって「事業」だと思うんです。子育てはちゃんと責任を持ってやらないと。自分の子供たちがある程度育った時に、社会を作っていくわけだから、私たちの責任だと思ってるのね。そうすると、今殺伐としている気がするんですよね。

amidus--なるほど、逆に結婚をしてない人はどうですか?奥さんに働いてほしい?

30代出版社勤務--奥さんには、 働いてほしいですね。家にいて欲しくないとか 、そういうことではないです。収入の面でもありますし、子供も欲しい。僕が先ほど、家に閉じこもりたくないと言ったのと同じく、奥さんにも、そういう感覚を持った人がいいですね。

70代ゼネコン--世間との接点を失ってほしくないっていうのはありますね。

70代日本画家--それはちょっと違うかな。家の中にいても、社会との接点がありましたよ?考え方次第だと思うの。

30代事務職--今、自分の周りの友達とかも、結婚して子供が生まれた子とかいるんですけど、仕事辞めてなくて。働きたくて辞めてないっていう人もいれば、 辞められないって人もいて。見てると大変そうだなと思っちゃって。

70代日本画家--結婚とか、家族ってね、結局ある面、迷惑をかけるのを受け入れるって言うのが、夫婦であったり家族であったりなんだと思うの。お互いそれぞれ、私はこうだからこうだからって、でも家族。

30代映像制作--家族ってとこに帰属意識が低いのかもしれないですね、たぶんみんな。自分の時間を楽しくしたくて、 まだ独身だったり。子供が欲しいから形式上、家族というテイを持ってるだけで、そこに対しての家族の時間をちゃんと取ろうとする意識は昔に比べると低いんだと思います。 一番大事なのは、自分の時間。元々の独身の時と同じ時間をうまく守っていきたいのかなと。

70代音楽家--楽しいんだろうね。一人でも十分。

30代デザイナー-- いろんなものがありすぎて、楽しいですよ。いろんな人との繋がりもあるし。一方で面白いのが、変な意味じゃないんですけど、結婚する・したいと言う人に「何で結婚したいの?」と言うと孤独死したくないからとみんな言うんですね。
30歳、そう言う人が多くて。孤独死したくないとか一人で死ぬの寂しいしっていうのが根本にあるようです。

70代日本画家--人って、子供を育てることによって勉強させられるのよ。私たち自身がすごく成長するの。子供の可愛さだけじゃなくてね。その成長ぶりが自分の見えないところで、記憶してるのはだいたい3歳ぐらいからちょっとわかるかな。

ちょっと違うかもしれないけど、さみしいとか孤独死したくないとかではなく、その大事さを知ってもらいたい。結婚して子供が生まれてみないとわからないということなんだけど、世のに生きてる以上は、人間として生まれている以上は、やっぱり結婚した方がいいわよ。

amidus--今、結婚しない30代の考察がメインだったんですが、逆に新婚もしくは、子供が生まれたばかりという方の意見も聞いて見たいですね。

30代公務員--それ、僕のことですね笑。子供は今、2ヶ月になったばかりです。今は育児の真っ最中ですが、もともと妻は美術とか映画とか造型物とか、そういうものを見るのが好きな人で。僕もこれまで、そういう妻の姿を見ているので、そのまま家に入ってもらうというよりは、自分の好きなように外に出て行って欲しいと思います。

あとは、先ほど「子供」がいることで変わることっていう話が出てたと思うんですけど、自分もやっぱり、子供ができると成長できるなと思います。

30代のみなさん、結婚したくないと言ってるわけではないからどうかなとは思うんですけど、子供が出来るって言うのは自分の中で絶対何か変わるものがあります。何かをやろうとするときに、子供は足枷にはならないと思うので、親になって見える世界も味わう意味でも、結婚はいいものかなと思います。

30代事務職--これまで真剣に結婚について考えることって、思い返したらなかったなって思います。したくないわけじゃないけど、これといって焦りもしない。あとはきっかけなのかな、って漠然と思っていました。今回、この会を通じて結婚することの良さ、みたいなものを考えることができたのは大きかったです。

30代出版社--僕も同じような感じで、家庭を持つっていうのが、いつかそうなるだろうと思って現在に至っていて。人生の先輩というか、家庭を持っている、数十年の両親よりも年上の人から話を聞くというのはすごく新鮮でした。

amidus--今回は30歳と70歳という足して100になるペアにお越しいただき、「仕事」「家族」「趣味」の3つについてお話しいただきました。特に世代間のギャップが生まれたのは「結婚」というキーワード。

晩婚化など叫ばれていますが、今の30代が結婚をどう捉えているのか。そして70代のみなさんが30代だった頃とは、どんな風に変わったのか。これらを読み解くことができたと思います。

知の共有というのが、本プロジェクトのテーマですが、これまで過ごしてきた時代背景が違うからこそ、互いの「考え」をうまく取り入れながらこれからの人生の刺激としていければ幸いです。
本日は、ありがとうございました。